コラーゲンのナノカプセルって肌に良いの?

美肌や美髪効果、関節痛に効くなどとして、コラーゲンはいまや一般にも広く知られている成分です。

コラーゲンは動物の体内で皮膚、軟骨、骨、血管などの結合組織を構成する繊維状のタンパク質のひとつとして、生体内全タンパク質の約30%を占めており、肌の水分保持やハリ、骨の強度を保つ働きをします。

特に皮膚の真皮と呼ばれる層においては、ハリと潤いを与える効果が大きく期待されています。中でも最も大量に存在する「Ⅰ型コラーゲン」は肌の弾力性や強さ、「Ⅲ型コラーゲン」はしなやかさを作るコラーゲンとして、肌には重要な存在です。しかしこれらは加齢などの要因で、質や量が変化していきます。

コラーゲンは20代をピークに減り続け、柔らかいコラーゲンから硬いコラーゲンへと変化し、皮膚のしなやかさやツヤが失われていく原因となるのです。一口にコラーゲンといっても、様々なタイプが存在します。もともと人間や動物の体内に存在する「生」の状態のコラーゲンは、非常に大きな保水力を持っています。

しかし分子量が約30万ととても大きく、そのまま化粧品に配合しても、皮膚に浸透しにくいという欠点があります。またこの「生コラーゲン」は3重らせん構造を持っているのですが、温度が20度を超えると分解してしまうという特性もあります。そこで生コラーゲンを精製し、熱に強い性質に変化させたものが、ゼリーなどお菓子の材料として、私たちも口にすることの多い「ゼラチン」です。

ゼラチンは化粧品や食品などに幅広く使用されています。ただし分子量は約10万とまだかなりの大きさがあり、皮膚への浸透には限界があります。そのため現在、ほとんどの化粧品やサプリメントに使用されているのが、生コラーゲンを酸や酵素などで処理してつくる分子量5千程度の「加水分解コラーゲン」です。

分子量が小さいため、肌への浸透、体内への吸収率が高いとされています。ところが、肝心の保水力は、生コラーゲンの状態が最も高く、次いでゼラチン、そして加水分解コラーゲンと分子量が小さくなるほど、その力は落ちてきます。生コラーゲンはゼラチンの3倍、加水分解コラーゲンの6倍もの保水力を持っているのです。

ところで皮膚というのは大きくは表皮と真皮の二つに分かれていて、表皮の最上部の角質層と呼ばれる所には水分を貯める部分と脂質を貯める部分が交互に重なり合い「ラメラ構造」を形成しています。これが実はみずみずしい肌を作り出しているのですが、この「ラメラ構造」は紫外線や加齢など、何らかの理由で角質層が乱れると、保水層の水分がどんどん蒸発し、脂質も減り、乾燥による肌のダメージが進みます。

その結果肌のバリア機能が失われ、ハリや弾力がなくなり、たるみやくすみ、シワの原因となっていきます。ですから、失われた水分を取り戻すためには生コラーゲンの状態のまま、肌の奥へと届けなければいけません。

そのために高分子の生コラーゲンをカプセル状にして閉じ込め、肌に送ることによって、角質層を修復するためにナノカプセルというものが誕生したのです。最近ではいろいろなメーカーが競ってナノカプセルに保水成分を閉じ込めて肌の潤いを蘇らせることができるようになり、今までのアンチエイジング化粧品がさらに進化したのです。